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治療期間や病気である時間が長いと、「全然、良くなっていない」「効果がない」とついつい、色々な方法をつまみ食いしてしまいたくなります。

確かに、認知行動療法やEMDRは万能ではありません。全ての問題は解決できませんし、時にはもっと別のアプローチが必要な時があります。

しかし、別の方法と探していくよりも、これらの方法を腰を据えてじっくり取り組むほうが効果がある場合が多いと感じます。

では、「全然、良くなっていない」「効果がない」と思った時はどうすればいいのか?を考えてみましょう。

この場合、一番多いのは、「良くなっているのに、良くなっていない」と思っている場合です。

私も、全然良くなりませんと言われることがありますが、よく話をきくと、良くなっている所があるし、認知行動療法やEMDRが効果を出している部分があります。

こういう場合の問題点は、適切な評価をしていないことにあります。評価には症状を対象にしたもの、その人の個別性を対象にしたものの2つが必要になります。

例えば、強迫性障害ならばY-BOCSを定期的に評価していく必要があります。しかし、Y-BOCSでは捉えきれない個別的な変化がある場合があります。

例えば、お風呂の時間が3時間から2時間に減ったなどの変化がそうです。これは、Y-BOCS上ではちょっとした変化にしかならない場合がありますが、皆さんにとってみればとても大きな変化になりますね。

また、多くの病気では、うつ病ないし抑うつ状態を引き起こします。その状態だと、自分の進歩を低く見積もってしまうのです。その結果、「効果が出ていない」という判断になってしまいます。

また、症状が実際、ぶり返す場合もあります。これは、精神疾患では避けられないことです。しかし、以前とくらべて、その悪くなっていることに早く気づいたり、対処スキルが上がっている場合があります。このような場合も、前に進めていることになります。

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カテゴリー: 認知行動療法

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