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マインドフルネスという言葉は、いまとても流行っています。ここでは、私が日頃、どうやったら伝わるだろうか、どうやってみんなは伝えているのかという視点でマインドフルネスについてかいてみます。

 

苦しみと共にあること

怒り、悲しみ、落ち込み、不安と人間は生きている限り、様々な苦しみがあります。そして、この苦しみから逃れようと無意識のうちに様々な反応をしています。

例えば、怒りであれば、言葉を強めて主張したり、頭を書いたり、たばこを吸ってみたりと、その感情を紛らわそうとしたり、発散させようとします。悲しみであれば、その感情を思い出しそうなものを避けたり、悲しみを押し殺そうとしたりします。落ち込みであれば、その感情から逃れるために寝てしまったり、自分はなんてだめなんだろうかと自責的なったりします。不安であれば、落ち着かせようとしたり、どうしようどうしようと慌てたりします。しかし、このように、苦しみを遠ざけよう・かき消そうとするほど、感情はとても大きく自分自身にのしかかって来ます。

マインドフルネスでは、これらの感情と共にあることを目指していきます。感情は悪者ではありません。感情と共にいて、感情と慣れ親しんでいくことが大切になります。

 

苦しみに対して生じている反応に気づく

苦しみと共にあるためには、苦しみに対して生じている反応に気づく必要があります。まずは、体の感覚に気づいていくことが大切です。苦しいことを思い返している時に、体に力が入っていることはよくあります。体に力が入っていることに気がつけば、その力を抜きましょう。体に力が入っているのは、この苦痛をなんとか耐えよう、持ちこたえようとしているためです。しかし、苦しみと共にあることを目指していくことがマインドフルネスなので、この体の力は必要ないのです。体の力が抜けてくると、苦しみを受け入れる力が増してきます。

苦しみに対して生じている反応は、批判的な考えのときもあります。例えば、「こんなことで怒ってはいけない」「怒りを向けるべきではない」「悲しむには値しないことだ」「不安になりたくない」「落ち込まずに生きていたい」「今の全てが嫌だ」など、様々な反応があります。思考は、最初は思考の形をしていないので注意が必要です。このような考えは、積極的に気付こうと自分を観察していくことで気づくことができます。このような考えに気づいたら、このような考えを置いておきましょう。

時にはしばらく時間がたった後で、自分が縛られていたものに気がつくこともあります。例えば、「あの時、怒りに振り回されていた背景には、不安な気持ちがあったのだな」「この失敗だけは、なぜかとても苦しんだけれど、これは自分が絶対に失敗したくないと意気込んでいたから苦しかったのだな」などのように、後から気づきがやってくることもとても多いです。この一つ一つの気づきを大切に拾っていくことも大切なことです。

このように自分の苦しみに対する反応を観察すると、実に様々な反応をしていることに気がつきます。マインドフルネス瞑想を実践し、日常生活の中でもマインドフルネスであろうとしていると、歩いているとき、人の話をきいているとき、何かの作業をしているときに実に多くの反応をしていることに気がつきます。このような反応に気がついていくことで、更に気づきの力が増してきます。

気づきには終わりがありません。同じように見えることでも、様々な気づきがあります。その小さな気付きを大切にしていきます。思いやりを持って自分を観察することが気づきにつながります。今の自分を大切にすることは、気づきを大切にすることでもあります。

 

今起こっていることに感謝をする・思いやりを持つ

まずは、怒り、不安、落ち込みなどの感情が存在していることに感謝しましょう。これらの苦しみに興味を向けて大切にしていくことが、苦しみと共にある感覚に繋がっていきます。目の前の人から受け取った言葉にも感謝しましょう。たとえ、自分を傷つけるような言葉であっても、自分の感情に気づかせてくれるヒントになります。

自分が接するありとあらゆるものに感謝や思いやりを持った心で接していきます。たとえ、「自分の中から醜い感情が湧き上がってきた」と思っても、その現象を大切にしていきます。誰かと会話をしている場合は、その目の前の人におもいやりを持って接します。

どんなに醜く、消し去ってしまいたいと思う感情でも、思いやりを持ってながめてみることで、様々な気づきが見えます。そして、この見えてきた気づきを大切にしていきます。

日常の生活の全てをマインドフルな状態にしていきます。自分が体験していること全てを大切にすることです。そうすれば、日常生活が気づきの連続であることに気がつくと思います。

 

 

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