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案外、この質問は多いです。

第一の理由として、強迫性障害は手洗い・確認等があれば、分かりやすいのですが、縁起強迫、醜形恐怖、純粋強迫観念等の症状は分かりづらいからです。

第二の理由として、正常と異常の境界が分からなくなるという点もあります。

 

症状は何かをチェックしてみる

強迫性障害には必ず、強迫行為が伴います。強迫行為は何なのか?をチェックしてみると良いでしょう。

Y-BOCSには、症状リストがありますので、これで確認してみることをお勧めします。

参考:強迫性障害の症状をチェックするy-bocs

しかし、残念ながら、私に質問が来る方の症状の多くは、このY-BOCSの症状リストに全く同じ症状はないことが多いです。※似たようなものはあります。

その中で多いものを下に上げてみます。

反芻:頭の中で、同じ内容がぐるぐるしている状態です。これだけでは、強迫行為にはなりませんが、よく話をきいてみると、「イメージの書き換え」「注意そらし」「論理的な反論」などの強迫行為が含まれている場合が多いです。

イメージの書き換え:これは、嫌な映像が出てきた際に、良い映像・ポジティブな映像で、イメージを塗り変える、打ち消そうとする強迫行為です。

注意そらし:浮かんできた考えを無視しようとすることです。考えないようにするなどの行為の場合もあります。

論理的な反論:「○○は、汚染されて、それが××にあたって…だから、△△は汚くないはず。」のように、論理的に反論を考えていくことです。

 

その行為が強迫行為かどうかを判定するために重要な要素は、『その行為をおこなうことで、不安・嫌悪感を消そうとしているか?』という点です。

例えば、体のちょっとした不調が重大な病気かもしれない…と考えて、インターネットで調べたり、診察を受けたりするなどの行為は、不安・嫌悪感を消そうとする行為ですね。

 

次に重要なのは、『何度も行っているか?』という点です。

例えば、手洗いや確認でも、1回で終われば、問題ではありません。しかし、強迫性障害の方は、一度、気にならなくなったとしても、再び強迫行為をしなければ、不安・嫌悪感が消えないという状況に陥ります。

 

また、その行為を馬鹿らしく思っているか?という自我違和感も大切です。これは、現在、強迫性障害を診断するのに必須の症状ではありません。実際、自我違和感がない方もおられます。

自我違和感がないのは、発達障害、知的障害などの病気を持っていたり、病気である期間が非常に長い方に多いです。もちろん、強迫性障害の自我違和感がないタイプの強迫性障害もあります。ためこみ症などは自我違和感がない方が多いです。

 

強迫行為があると分かれば、強迫性障害である可能性がとても高いと言えます。

では、強迫観念はなくてもいいのか?という点ですが、強迫性障害には、強迫観念が明確にあるタイプとないタイプがあります。前者を認知的タイプ、後者を運動的タイプといいます。

強迫観念が明確でないタイプは、縁起強迫、数数えの強迫、正確性の強迫などです。これらは、「納得」を求めて、強迫行為を繰り返すため、強迫観念が明確にない場合が多いです。

 

最後に、強迫行為によって、日常生活が障害されているか?という点が大切になります。

これは、わかりにくいのですが、1日のうちに強迫行為に使う時間が30分を超えていれば、大体、障害されていると考えて良いと思います。大切なのは、見えない強迫行為も含めて30分を考える事になります。

手洗い・確認・やり直しなどの目に見える強迫行為を行っていなくても、頭の中で打ち消し等をおこなっている場合は、それらも含めて30分を考えるという事になります。

私のところには、よく目に見えない強迫行為に悩んでいる方が相談にこられます。目に見える強迫行為はおこなっていないので、強迫性障害に見えづらいのですが、本人の苦痛はとても高いのです。

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カテゴリー: 強迫症(強迫性障害)

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