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応用行動分析からみた、介入方法としては、増やしたい行動には好子を与える。(正の強化)
減らしたい行動には、好子を与えない(消去)と呼ばれる操作をしていくことになります。

これをコミュニケーションや日常生活の中で応用していくことが、選択的強化になります。

日常生活の中では、増やしたい行動も減らしたい行動も連続で、次々に起こってきます。

例えば、
「もう、手洗いを辞めなさい、辞めなさいってうるさく言わないでしょ! 言われると、どこの順番なのかとか、気になるし… 洗った場所も、注意がちったかもしれないと思って洗い直さないといけないかもって気になって、余計に手洗いが長くなるのよ。私だって、こんなの辞めたいって思う時はあるよ。でも、すごい気になるのよ。しょうがないでしょ!」

と言ったとしましょう。
それに、

A:「そんなこと言ってもね、手洗いを続けても治らないって病院で言われたでしょ」

と返すのと

B:「自分でも、辞めたいって思ってるのよね。」

と返すのではどう違うでしょうか?

Aパターンは、発言の中で、本人の減らしたい行動に対して、正の罰(怒る)ということをしようとしてます。いわゆる、説得的なコミュニケーション・パターンになります。

一方

Bパターンは、発言の中で、本人の増やしたい行動、ポジティブな内容について取り上げていますね。実は、応答することも正の強化になります。難しく言えば、タクトと呼ばれる種類の強化になります。

実は、子どもや家族と接する中で、結構、本人は前向きなことを言っています。その前向きな発言をそのまま流してしまうのは、とてももったいないのです。

発言の中からポジティブな点、増やしたい言動を取り上げて、褒めることをしていけば、こちらの負担も軽くなります。

会話の続きを考えてみましょう。

A
母:「そんなこと言ってもね、手洗いを続けても治らないって病院で言われたでしょ」
子:「そんなね、言われて辞めれたら苦労しないよ! 私の気持ち、全然分かってくれてないじゃない」
母:「でもね。そうしないと治らないのよ。」
子:「もう、いい!」

B
母:「自分でも、辞めたいって思ってるのよね。」
子:「そうだよ!だって、手がめちゃくちゃ荒れるし…」
母:「そうよね、手が荒れるしね」

パターンBの方が遠回りのようにみえるかもしれません。
しかし、無理に押し付けて動かそうとするよりも、本人の主体性を重視した方が、モチベーションは高くなります。

 

 

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カテゴリー: 強迫症(強迫性障害)